このレッスンの到達目標
曖昧な依頼から、検証可能な小規模改修を組み立てる。
音声とインタラクティブ図解で学ぶ音声を再生すると、下のインタラクティブ図解と本文の段落ハイライトが連動して動きます。
JUDGMENT & SCOPE SIMULATOR · AUDIO & INTERACTIVE
「コード生成」から「採用できる変更」までの判断ゲートと支援条件
AIの出力をそのまま本番へ入れず、目的・影響・検証・承認のゲートを通す過程と、担当範囲ごとの支援条件をシミュレーションします。
GATE 01:目的・前提の定義問い:どの取引・どの時点の値引きか?
AIの初期出力例:「受注画面に10%割引コードを生成」
確認責任者と完了条件主担当:業務・SE / PM(未確認条件 3件を特定)
この段階を省くと「締め済み請求や対象外取引先まで誤って値引きされる」のおそれがあります。自立範囲と支援条件を分けて記録します。
模擬案件:取引先別の値引き
架空の顧客から「優良取引先に10%値引きを適用したい」と依頼されました。現行資料は古く、画面とバッチで計算箇所が分かれています。対象期間、優良の定義、締め済み取引の扱いは未確定です。
まず業務確認、既存調査、影響分析を計画します。確定していない条件を明示し、担当範囲と支援者を決めます。前編では、確定した条件の範囲に改修を限定して構いません。
教材上の確定条件
この演習の実装対象は新規・未締めの受注だけとします。優良区分は既存マスターを参照、税は演習対象外、値引きは明細金額の10%で値引き額の小数を切り捨てます。0円以上、明細合計と受注合計の一致を確認します。
この確定条件を顧客案件の一般ルールとして扱わないでください。既存取引、税、会計連携、運用、性能の残課題を挙げ、後編へ引き継ぎます。
判断の練習
着手計画では、業務確認と現行調査の結果により、何が変わり得るかを示します。確定していない条件を含む作業を先行するなら、試行範囲と捨てる可能性を明記してください。
技術選定は新しい製品を必ず導入する課題ではありません。現行構成で実現できるかを確認し、継続理由と追加検証を記録することも選定判断です。
押さえておきたいこと
- 未確定を勝手に埋めない
- 対象範囲と対象外を明示する
- 独立した期待値を作る
読了記録と習熟度の確認は別です。